あれよあれよと言う間に20日余りのうちに50万の損失を出しました。その頃は売買記録のとり方もままならず、何枚仕切って(反対売買)建て玉が何枚残っているかの定かではありませんでした。値動きも携帯に送られてくる前引け、大引けを見ているだけでした。その後30万の証拠金を追加し、13万の損失、更に12万を追加して今度は15万の利益を出しました。今にして思うと商品先物取引の何たるかを理解しないまま、取引員の言われるがまま大切な資金を良いように使われていました。
しかし、商品取引たる物知識の無い者が負けるようにできており、所詮他人の金で取引している取引員は追証の管理くらいにしか役に立たない事を学ばなかった私が愚かだったのです。
15万の利益が出たその場で中部ガソリンの取引を勧誘されました。本当に無知な私は利益が出た後の客のガードが甘くなっているのをまんまとつかれてガソリン取引に引きずり込まれたのでした。
中部ガソリンは証拠金が他の商品より安く、そのためリターンは低いのですが資金の少ない投資家には敷居の低い市場です。
その意味では今回の誘いは間違った物ではありませんでした。
今までの取引でいくつか基本的な取引手法を覚えました。
商品先物取引は買いだけでなく、価格が下落すると予測されれば売りの建て玉を立てることができます。
このシステムはそれに加えて自分の建て玉を守るヘッジとしても利用する事ができます。
つまり、自分の建て玉の関連性の高い商品を売買反対に建てると言う方法です。
たとえば、金の買い玉を持っているとき価格が下がってきたとき、プラチナの売り玉を建てる事によって、たとえ金の価格が下がったとしても同じ方向での値動きのプラチナの売りで利益がとれ、損益が相殺されると言う物です。
これにより、追証を回避する事ができるのですが、逆に損玉を持ちすぎる事によって大きな損益を出してしまうデメリットもあります。損切りしないですむので、なんとなく損失が出ていないように感じられるのですが、それが大きなお年穴になるのです。
取引員は損切りを嫌い、自分からは消して損切りを言い出しません。損をする取引は勧め辛い点もあるかと思いますが、できる限り客を長く売買に縛りつけ、離れられなくするテクニックでもあるのです。
私の商品取引をめぐる冒険は先の見えない霧の中を手探りをしながら取引員に奥深く引きずり込まれていくのでした。
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